スポーツ刈りにワックスは必要?基本不要でもっとお洒落になる使い方
「スポーツ刈りにしたけど、ワックスってつけた方がいいの?」
「短い髪にワックスって、どうやってつければいいんだろう?」
清潔感があり手入れが楽なスポーツ刈りですが、スタイリングについて、ふと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、本来のスポーツ刈りにワックスは不要です。しかし、少し長さを残した現代的なスタイルであれば、ワックスを上手に使うことで、その魅力は何倍にも広がります。
今回は、スポーツ刈りとワックスの関係性、短髪に最適なワックスの選び方から、簡単なスタイリング方法までを詳しく解説します。
大前提:本来のスポーツ刈りにワックスは不要です
まず知っておきたいのは、伝統的なスポーツ刈り(角刈りベースの短いスタイル)は、何もしなくても形が決まるようにカットされている、ということです。その魅力は、洗いざらしでもサマになる「手入れの楽さ」にあります。
そのため、全体を均一に短くしたクラシックなスポーツ刈りの場合は、無理にワックスをつける必要はありません。
では、どんな場合にワックスが有効なのか?
ワックスが効果を発揮するのは、伝統的なスポーツ刈りから一歩進んだ、少しデザイン性のあるスタイルの場合です。
- トップに長さを残したスタイル
サイドは短くても、トップに指でつまめるくらいの長さを残している場合、ワックスで動きを出すことで、おしゃれなソフトモヒカン風のスタイルを楽しめます。
- 毛先に動きや束感を出したい時
髪の毛全体に軽さを出すようにカットしてもらっている場合、ワックスを少量つけるだけで、プロが仕上げたような束感が生まれ、立体的な印象になります。
- 髪の立ち癖を抑えたい時
剛毛で髪が立ちやすい方が、少し長さを残した場合、ワックスで軽く抑えることで、全体のまとまりが良くなります。
- 少しフォーマルな印象にしたい時
ツヤの少ないマットワックスで毛流れを整えるだけで、カジュアルな印象が引き締まり、ビジネスシーンにも対応できるフォーマル感が生まれます。
短髪に最適なワックスの選び方
短い髪には、セット力が高く、ベタつきの少ないワックスが適しています。
- ハードタイプ
髪をしっかりと立たせたり、作った形を一日中キープしたりするのに最適です。ツンツンとしたスパイキーなスタイルを作りたい場合におすすめです。
- マットタイプ
ツヤが出ず、自然な仕上がりになるのが特徴です。「いかにもワックスをつけています」という感じに見せたくない場合に最適で、短髪との相性は抜群です。
- ファイバータイプ
繊維が入っており、伸びが良く、髪に馴染ませやすいのが特徴です。毛先に動きをつけたり、自然な毛束感を作ったりするのに向いています。
- 避けるべきワックス
グリースやジェルのような、ツヤが出すぎるタイプやウェット系のワックスは、短い髪だとベタついて見えたり、髪が束になって地肌が透け、薄く見えたりする可能性があるので注意が必要です。
【簡単3ステップ】スポーツ刈りのスタイリング術
短い髪のスタイリングは、つけすぎないことが最大のポイントです。
- ステップ1:ワックスを少量手に取る
まずは小指の爪くらいの、ごく少量を手に取ります。足りなければ後から足す、という意識が重要です。
- ステップ2:手のひらで透明になるまでよく伸ばす
ワックスがダマになるのを防ぐ、最も重要な工程です。両手をこすり合わせ、ワックスが手のひらで完全に透明になるまで、体温で温めながらしっかりと伸ばします。
- ステップ3:髪全体に馴染ませ、毛先をつまんで整える
髪の根元から持ち上げるように、後頭部から全体に空気を入れるように馴染ませます。その後、指先に残ったワックスで、トップや前髪の毛先を軽くつまんで形を整えれば完成です。
「ワックスで遊べる」スポーツ刈りのオーダー方法
サロンでカットしてもらう際に、スタイリングも楽しみたい旨を伝えることが大切です。
- 「トップはワックスでスタイリング出来るくらいの長さを残してください」
- 「休日に動きが出せるような、軽めの質感にカットしてほしいです」
- 「普段は何もしなくていいけど、セットもできるような髪型でお願いします」
- 「この写真みたいに、束感が出るようにしてください」
カットが7割、スタイリングが3割。土台作りはプロにお任せを
ワックスを活かしたお洒落なスタイリングも、元となるカットがしっかりしていなければ成り立ちません。スタイリングしなくても決まるし、スタイリングすればもっと格好良くなる。それが、プロが作るヘアスタイルの土台です。
当サロンでは、お客様の髪質やライフスタイルに合わせて、何もしなくても楽なスタイルから、少しだけアレンジを加えられるスタイルまで、幅広くご提案させていただきます。最高の土台作りは、ぜひ私たちにお任せください。