スポーツ刈りがダサいと言われる理由とは?お洒落に見せる境界線をプロが解説
barber
「スポーツ刈りにしたいけど、ダサいと思われないか心配…」
「自分の髪型、もしかして周りからダサいって思われてる?」
定番のヘアスタイルである一方、なぜか「ダサい」というイメージを持たれてしまうことがあるスポーツ刈り。その原因は、髪型そのものにあるのではありません。実は、「ダサい」と「お洒落」を分ける、いくつかの明確な境界線が存在するのです。
今回は、なぜスポーツ刈りがダサいと言われてしまうのか、その理由を分析し、どうすれば現代的でお洒落なスタイルに見せられるのか、その法則をプロの視点から徹底的に解説します。
Contents
なぜ?「ダサい」スポーツ刈りに見えてしまう原因
まず、どのようなスポーツ刈りが「ダサい」という印象を与えてしまうのか、その原因を知っておきましょう。
- 原因1:重すぎるシルエット
トップの髪が、毛量調整されずにただ短く切られただけだと、全体が重く、のっぺりとした「ヘルメット」のような印象になってしまいます。
- 原因2:昔ながらの「角刈り」感が強い
サイドの角をきっちりと残しすぎた、昔ながらの角刈りスタイルは、今の時代には少し堅苦しく、野暮ったいイメージを与えてしまうことがあります。
- 原因3:不自然な刈り上げのライン
サイドとトップの繋がり部分に、くっきりと段差ができていたり、刈り上げの濃淡がまだら模様(虎刈り)になっていたりすると、一気にセルフカットのような素人感が出てしまいます。
- 原因4:手入れされていない伸びっぱなしの状態
どんなにお洒落なカットも、襟足やもみあげが伸びてくると、途端にだらしなく見えてしまいます。清潔感の欠如は、「ダサい」と思われる最大の要因です。
「ダサい」から「お洒落」へ。境界線を分ける3つのポイント
では、どうすれば「ダサい」を回避し、「お洒落」な印象を勝ち取れるのでしょうか。その鍵は3つのポイントにあります。
- ポイント1:「フェード」でつくる自然なグラデーション
現代のメンズショートにおいて、最も重要な要素が「フェード」です。サイドや襟足を、地肌に近い短さから滑らかなグラデーションで刈り上げることで、圧倒的な清潔感と洗練された印象が生まれます。
- ポイント2:「束感」を意識したトップの軽さ
トップの髪に、すきバサミなどで軽さを出し、自然な毛束感が生まれるようにカットしてもらうことが重要です。これにより、ワックスをつけた時には動きが出て、つけなくても重く見えません。
- ポイント3:「丸み」を帯びたシルエット
カクカクとした四角いシルエットではなく、頭の形に沿った自然な「丸み」を意識することで、よりナチュラルで大人っぽい、こなれた雰囲気を演出できます。
これなら間違いない!お洒落な現代風スポーツ刈りスタイル
上記の3つのポイントを押さえた、現代的なスポーツ刈りの代表例です。
- フェードスタイル
サイドとバックをスキンフェードやローフェードで仕上げたスタイル。これだけで、一気に海外のトレンド感あふれるお洒落な髪型になります。
- 束感ソフトモヒカン
トップに少し長さを残して軽さを出し、スタイリングで動きを出せるようにしたスタイル。清潔感と遊び心を両立できます。
- おしゃれボウズ
五分刈りや七三刈りをベースに、裾の部分だけをフェードで仕上げたスタイル。シンプルながら、細部にこだわりが感じられる、大人のための坊主スタイルです。
「ダサくならないように」とオーダーする具体策
サロンでオーダーする際は、自分の不安を正直に伝えるのが一番の近道です。
- 「子供っぽくならない、お洒落な感じのスポーツ刈りでお願いします」
まず、なりたいイメージの方向性を伝えます。
- 「サイドはフェードで自然なグラデーションにしてください」
現代風スタイルに欠かせない「フェード」という言葉を使ってみましょう。
- 「トップは軽さを出して、束感が出るようにカットしてほしいです」
トップの質感にこだわりたい場合に有効です。
- 「昔の角刈りみたいに、カクカクにならないようにお願いします」
避けたいイメージを具体的に伝えるのも、非常に効果的です。
髪型がダサいのではない。技術が、スタイルを輝かせる
結論として、「スポーツ刈り」という髪型そのものがダサいわけでは決してありません。昔ながらの重いカットが「ダサく」見え、現代的な技術で作られた軽いカットが「お洒落に」見える。ただそれだけのことなのです。
お客様の骨格と髪質を見極め、最新の技術で最高のスタイルに仕上げること。それが、私たちプロの理容師の仕事です。
「ダサい」と「お洒落」の境界線。私たちは、あなたを必ず「お洒落」な方へと導きます。ぜひ一度、ご相談ください。
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