スポーツ刈りとベリーショートの違いとは?似ているようで違う短髪スタイルを解説
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「短くしたいけど、スポーツ刈りとベリーショートって、何が違うんだろう?」
「サロンでオーダーする時、どっちの言葉を使えばイメージが伝わるんだろう?」
短いヘアスタイルを指す言葉として、よく使われる「スポーツ刈り」と「ベリーショート」。どちらも似たようなイメージを持たれがちですが、実は、その定義やデザインの考え方には明確な違いが存在します。
今回は、この二つのスタイルの違いを、それぞれの特徴から詳しく解説し、ご自身がなりたいイメージに合わせた選び方と、オーダーのコツをご紹介します。
Contents
まずは「スポーツ刈り」の基本定義
スポーツ刈りとは、「短い髪型の総称」ではなく、ある特定のデザインを指す「ヘアスタイルの名前」です。
- 角刈りがベース
男性的で、少し角張った四角いシルエットを持つ「角刈り」がデザインの原型です。
- トップは平らで長さを残す
頭頂部(トップ)の髪はある程度の長さを残し、平らに仕上げるのが基本形です。
- サイドとバックは刈り上げ
耳周りや襟足は、バリカンなどを使って短くスッキリと刈り上げます。
- 機能性と実直さが特徴
全体として、手入れがしやすく、清潔感のある、実直で真面目な印象を与えるのが特徴です。
次に「ベリーショート」の基本定義
一方、「ベリーショート」とは、特定のデザインを指す言葉ではなく、「短い髪型全般」を指す、より広い意味を持つカテゴリー名です。
- 短い髪型全enaの総称
スポーツ刈りも、GIカットも、おしゃれボウズも、広い意味では全てベリーショートの一種と言えます。
- ハサミで作る束感や質感が重要
特に、美容室などで使われる場合は、ハサミで毛先の質感や束感を作り込み、デザイン性を高めたお洒落な短い髪型を指すことが多いです。
- シルエットに決まった形はない(丸みも可)
角張った形に限定されず、頭の形に合わせた丸みのあるシルエットや、マッシュ風のスタイルなども含まれます。
- お洒落さやデザイン性が特徴
機能性だけでなく、ファッション性や、個性を表現する手段としての側面が強いのが特徴です。
【一覧比較】スポーツ刈りとベリーショートの決定的な違い
両者の違いを、分かりやすく一覧にまとめました。
- 定義
スポーツ刈り:特定の「髪型の名前」。
ベリーショート:短い髪型の「カテゴリー名」。
- ベースの形
スポーツ刈り:四角いシルエット。
ベリーショート:特に決まりはなく、丸いシルエットも含む。
- 主な道具
スポーツ刈り:バリカンを主体に、形を作る。
ベリーショート:ハサミを主体に、質感を作る。
- 重視する点
スポーツ刈り:機能性、規則正しさ。
ベリーショート:デザイン性、お洒落さ。
- 与える印象
スポーツ刈り:爽やか、誠実、実直。
ベリーショート:お洒落、軽快、個性的。
どちらのスタイルを選ぶべきか?
ご自身の目的や、なりたいイメージに合わせて選んでみましょう。
- 手入れの楽さや清潔感を最優先するなら
→ スポーツ刈り
スタイリングが不要で、常に清潔な印象を保ちたい方におすすめです。
- スタイリングを楽しみたい、お洒落に見せたいなら
→ ベリーショート
ワックスなどで動きや束感を出して、ファッションとして髪型を楽しみたい方に最適です。
- 校則や厳しい社則があるなら
→ スポーツ刈り
実直な印象で、規定にも対応しやすいスポーツ刈りが間違いのない選択です。
サロンでのオーダー方法
サロンでオーダーする際は、どちらのイメージに近いかを伝えることが重要です。
- スポーツ刈りを頼む場合
「角を少し残した、昔ながらのスポーツ刈りでお願いします」
「手入れが楽な、短めのスポーツ刈りにしてください」
- ベリーショートを頼む場合
「お洒落な感じのベリーショートにしてください」
「トップはハサミで束感が出るように、サイドは刈り上げでお願いします」
(ベリーショートを希望する場合は、理想のスタイルの写真を見せるのが最も確実です)
理想の短髪は、正確なイメージ共有から
言葉の意味を正しく理解し、ご自身のなりたいイメージをスタイリストと正確に共有すること。それが、理想のヘアスタイルを手に入れるための、最も重要な第一歩です。
私たちプロは、お客様の言葉の裏にあるニュアンスを汲み取り、時にはスポーツ刈りの機能性と、ベリーショートのデザイン性を融合させた、あなただけのオリジナルスタイルをご提案することも可能です。
ぜひ一度、あなたの「なりたいイメージ」を、私たちにお聞かせください。
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