坊主からスポーツ刈りへ。綺麗に伸ばすための期間とオーダー方法
「坊主頭にしたけど、次はデザイン性のあるスポーツ刈りに挑戦したい」
「坊主から伸ばしている途中だけど、髪が伸びてきてまとまらない…」
坊主頭から、トップに長さを残したスポーツ刈りへと移行する期間は、髪が不揃いに伸び、スタイルが定まらない、もどかしい時期でもあります。
しかし、計画的に、そしてプロの手を少し借りることで、この移行期間を乗り越え、スムーズに、そして綺麗にスポーツ刈りへと繋げることが可能です。
今回は、坊主からスポーツ刈りへと移行するために必要な期間の目安と、その間のメンテナンス、そして最初のスポーツ刈りをオーダーする際のポイントを解説します。
最初の関門:どのくらい伸ばせばスポーツ刈りにできる?
坊主の状態から、長短差のあるスポーツ刈りを作るためには、何よりも「トップ(頭頂部)の長さ」が必要不可欠です。
- トップの髪が、最低でも2〜3cmは必要です
スポーツ刈りの特徴である、ハサミを使った質感調整や、角を残したシルエットを作るためには、指で髪をつまめる程度の長さが最低限必要となります。
- 期間の目安:約1〜2ヶ月です
髪は1ヶ月に約1cm伸びると言われています。元の坊主の長さにもよりますが、五厘刈り(約1.5mm)の状態からであれば、トップに十分な長さが確保できるまで、おおよそ1ヶ月半から2ヶ月程度の期間を見積もっておくと良いでしょう。
綺麗に伸ばすための「途中のメンテナンス」が重要
ただひたすら髪が伸びるのを待っているだけでは、全体のシルエットが崩れ、だらしのない印象になってしまいます。特に、サイドや襟足の髪は、伸びてくると横に膨らんだり、無造作にハネたりしがちです。
そこで重要になるのが、トップの長さを変えずに、不要な部分だけを整える「途中のメンテナンスカット」です。
- 不要な部分(サイド・襟足)だけを整える
目標であるスポーツ刈りにするために、必要なトップの長さは一切切らずに、伸びてきてバランスを崩しているサイドや襟足の部分だけを、バリカンやハサミで短く整えます。
- 全体のバランスを整える
このメンテナンスを一度挟むだけで、髪を伸ばしている途中でも、清潔感のある、手入れの行き届いたショートスタイルを維持することができます。
【実践】坊主からスポーツ刈りへの移行ステップ
具体的な移行のステップは、以下の通りです。
- ステップ1:まず、トップが2〜3cmになるまで我慢して伸ばす
最初の1ヶ月〜1ヶ月半は、とにかくトップの長さを確保することに専念します。
- ステップ2:一度サロンで「メンテナンスカット」を挟む
トップの長さが2〜3cmに達したあたりで、一度サロンに行き、「トップは伸ばしているので切らずに、サイドとバックだけ整えてください」とオーダーします。
- ステップ3:十分な長さが確保できたら、いよいよスポーツ刈りをオーダー
メンテナンスカットからさらに数週間〜1ヶ月ほど伸ばし、トップに十分な長さ(4〜5cm以上が理想)が確保できたら、満を持して、本格的なスポーツ刈りをオーダーします。
最初のスポーツ刈り、オーダーの伝え方
いよいよスポーツ刈りにする日には、これまでの経緯をスタイリストに伝えることが、成功の鍵となります。
- 「坊主から伸ばしていて、今日初めてスポーツ刈りにしたいです」
まず、現在の髪の状態が、伸ばしている途中であることを伝えます。
- 「トップの長さはできるだけ活かして、サイドとバックを短くしてください」
大切に伸ばしてきたトップの髪を、無駄に切られすぎないように、長さを活かしたいという希望をはっきりと伝えます。
- 「バランスを見ながら、似合う感じのスポーツ刈りをお願いします」
最終的なデザインは、髪のプロである理容師の提案に任せてみるのも良いでしょう。今のあなたの髪の長さを最大限に活かした、最適なスタイルをデザインしてくれます。
最高のスタイルへの「移行期間」も、プロにお任せください
ヘアスタイルを変えることは、目的地へと向かう「旅」のようなものです。坊主という出発点から、スポーツ刈りという目的地まで、その道中である「移行期間」もまた、旅の一部です。
私たちプロの理容師は、その旅の最高のガイドでありたいと考えています。伸ばしている途中の、もどかしい期間でさえも、格好良く、快適に過ごせるようにサポートさせていただくこと。それも、私たちの重要な役割です。
ぜひ、あなたの「なりたいスタイルへの旅」の計画を、私たちにご相談ください。